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原文引用
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分析
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がよろんは
ヌーブラを購入しましただ。
ヌーブラ先輩の
らびちゃんに助言を頂き
買う決心をしたのでやした。
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段落1: テーマ
最近流行の話題で、軽く興味を引く。
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うちの嫁は、コマチチ(貧乳)と
お嘆きの自称おっぱい星人の旦那を喜ばそうと思って
ネットで、こっそり購入。
配達の時間は、旦那のいる夜間を除き
午後からということで
お願いしてましたわ。
来るのを楽しみにしてたら
届いたのが、夕方。
旦那の帰る前でふ( ̄ー ̄)
さっそく
弾丸のビーチクを折りたたんで
装着しましたわ。
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段落2: 何をしたか
動機と行動を説明しているが、女心の微妙さがそのまま表れていて、読者の共感を呼ぶ。 ニヤリとしながら次を読みたくなる。
この、共感を誘うところがポイント。
「わかる、わかる。その気持ち」
「ふむふむ、それからどした?」
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装着感?
分かりやすく言うと
海水浴に行くと
海面上に
見かける透明のおわんのようなクラゲを
胸に吸い付かせてる感じですわ
服の上から触ると
ものほんの
パイオツですわぁ。
ピッタリタンクトップでも着て
両肩を交互にゆさぶって
胸を揺らした日にゃー
まわりにいる人達から
「うぉぉぉ~~、ええ乳!!」と
叫び声をあげられそうな
そんなできばえの
リアル偽乳。
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段落3: 妄想の世界に巻き込む
ここらへんから、がよろんさんの世界。
自分の体験を生々しく展開してゆく。
まるで目前に本人がいるかのようだ。
道行く人々が自分の姿を見て賞賛するところまで想像して、完全に自分の世界に浸り、舞い上がる。
だが、この妄想が読む人を引きずり込み、巧妙に盛り上げる。
この部分も笑える。 大げさに書かれているから最高潮に見えるが、実は、まだまだこれから。
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旦那が帰って来て
玄関にお出迎えの時に
さっそく
リアル偽乳を
揺さぶってみましたわ。
「あっ、それね。
俺が昼に家で、たまたま
弁当を持って帰って食べてたら
それが着払いできたんで
夕方6時には、確実に嫁が、
いるから、その時にしてと
言っといたのよ」
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段落4.現実の世界でオチ
ドキドキわくわくの実行。
しかも、結果はショッキングな現実。
この大きな落差が笑いを呼ぶ。 落語で言えばオチ。
別にエッチネタだからウケるのではなさそうだ。 期待と現実のギャップが面白いのである。
ところが....
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『えっ!?知ってたん?』
ガクッ(*_*)
『でも、ちょっと触ってみたいと思わん?』
「ぜんぜーーん、偽乳じゃしぃ」
ガクッ(*_*)
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段落5: 追撃のオチ
期待のシーンが夢破れても、少しは報われたいのが人情というもの。
ちょっとだけでもと、さらに食い下がる女心のいじらしさが、また共感を誘う。
「そりゃ、そうよね」
そこへトドメ。
追い撃ちをかけるオチの二段構え。
しかも方言なので、情景がリアル。
岡山か、広島あたりか。
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靴を脱いで
家にあがり廊下を歩いて行く旦那の後ろから
リアル偽乳を揺さぶりながら
歩いて行く後姿が悲しい
がよろんであった。。。
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段落6: さらに客観的にオチ
さんざん自己陶酔の世界に巻き込んでおいて、最後は冷静に現実描写。
まるきり、他人事のフリ。
ここで、しぶとくもう一度笑わせる。
この、いきなり視点を変えて客観視するというのも、構成・展開技術のひとつ。
笑わせる者はいきなり笑われる側になる宿命にある。
それを逆手に取ると、こういうハイ・テクに。
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皆さんは、人を喜ばそうとして
失敗したことって、ありますか?
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段落7: 仕掛け
さらっとコメントを誘う。
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